DMZツアーに参加してみた!行き方・持ち物・おすすめ予約サイトを解説

DMZ(韓国非武装地帯)は、南北分断の歴史を今も色濃く残す特別な観光スポットです。個人での立ち入りはできず、ツアー会社経由でのみ訪れることができます。

項目 概要
行けるスポット 臨津閣(イムジンガク)、第3トンネル、ドーラ展望台、吊り橋(カマクサン/マジャン湖)、お土産店、朝江展望台(通称スタバ展望台)など  *ツアーにより異なる
ツアーの種類 ①DMZのみ ②DMZ+吊り橋 ③ホテル送迎付きプライベート ④月曜限定の代替ツアー(通称スタバDMZツアー) *ツアーにより異なる
所要時間 5〜9時間ほど(プランにより変動)
料金の目安 1名5,000円台〜(吊り橋・脱北者対話付きは1万円台〜、プライベートツアーは8万円ほどするものも)
ガイド言語 日本語・中国語・英語(日本語は同言語希望者が複数名で手配されることが多い)
予約方法 ゲットユアガイドKlookKKdayなど日本語対応のオンライン予約サイトが手軽

この記事では、こうした基本情報に加え、僕自身が2026年7月18日にDMZツアーに参加した際の体験談も詳しくお伝えしていきます。

ちなみに僕たちはゲットユアガイド(GetYourGuide)のこちらのツアーを予約しましたが、オプションが豊富で口コミも多く、キャンセルポリシーも柔軟だったので安心して予約できました。

 

DMZツアーに実際に参加してきた

予約したツアーとオプション選び

今回予約したのは、ゲットユアガイドで販売されている「DMZ:北朝鮮脱北者、第3トンネル、吊り橋」ツアーです。

ホテル送迎と書いてありますが、ホテル送迎はプライベートツアーだけで、通常の団体ツアーの場合は明洞駅等に集合することとなります。

明洞発・カマクサン吊り橋付きのオプションを選び、大人2名で20,860円でした。当時は1ドル160円を超える円安だったため、通常よりやや高めの支払いになったと思います。

料金はオプションによって差があり、最も安いものだと8,000円ほど、最も高いものだとホテル送迎付きのプライベートツアーで8万円ほどになるようでした。

申し込み時にガイド言語を日本語・中国語・英語から選べますが、「日本人参加者が3名以上いないと日本語ガイドは付かない」という条件があったため、この時点では当日どちらの言語になるか確定していませんでした。

なお、キャンセルポリシーは開始24時間前まで無料だったので、天候などが心配な場合でもギリギリまで様子を見られて安心でした。

 

前日に届いた言語変更の連絡

参加前日、ガイドさんからゲットユアガイド経由で連絡がありました。

「明日は日本語希望者が2名しかいないため英語ツアーになる。吊り橋なしのプランなら日本語ガイドに変更でき、差額はバスの中で返金する」という内容です。

迷いましたが、吊り橋を見たかったので、英語ツアーのまま参加することに決めました。

 

当日朝、まさかの遅刻ヒヤリ

集合は朝7時20分、明洞駅9番出口です。

パスポートを忘れないように、そして動きやすい服装・靴(特にスニーカー推奨)で臨むのが鉄則で、ソウルでおしゃれを楽しみたい人も、この日だけは動きやすさ優先がおすすめです。

宿泊していた江南のAirbnbからタクシーで向かう予定でしたが、当日は大雨で渋滞が心配だったため急遽地下鉄に変更しました。

僕は年に60日ほどは海外旅行に行っているので「韓国の地下鉄なんて余裕でしょ」と甘く見ていましたが、乗り換えで少し迷っているうちに集合時間に間に合わなまにあわなくなってしまい、駅に着いて猛ダッシュしたものの10分ほど遅刻。

幸い僕たちよりも遅刻した人もいたのと、10分遅刻で済んだので待っていてもらえましたが、遅刻具合によっては置いていかれる可能性もあると思うので、余裕を持って行動することをおすすめします。

多少暇になっても、集合時間の20分前ぐらいは目指していくことをオススメします。

 

バス乗車〜歴史レクチャー

大型リムジンバスはほぼ満席で、アジアから欧米まで多国籍な顔ぶれでした。

乗車後は参加者名を登録し、首から下げるカードを受け取ります。

パスポートの確認もバス車内で行われました。

兵役経験があるというガイドさんの自己紹介のあと、南北分断の歴史についてのレクチャーが始まります。

日本による統治、冷戦下でのアメリカ・ソ連の対立、その後の中国の介入など、朝鮮半島が分断されるに至った経緯を説明してもらいました。

DMZは軍事境界線(MDL)を挟んで南北それぞれ2キロ、合計4キロの緩衝地帯です。

MDLについてもガイドさんから解説がありましたが、英語での説明を完全には聞き取れなかった部分もあり、あくまで車内での解説であって実際に訪れた場所ではありません。

 

臨津閣(イムジンガク)

最初の訪問地は臨津閣です。

銃弾の跡が残る蒸気機関車や望郷の歌碑を見学したあと、自由時間になりました。

Googleマップを見ると北朝鮮の国境がすぐ近くにあることが実感でき、不思議な緊張感を味わいました。

この日は脱北者とのQ&Aセッション(9時30分開始、10分間の映像上映と15分間の質疑応答)にも参加でした。

セッション開始までの時間はお土産屋で時間を潰し、若い頃の金日成が描かれた紙幣を購入できました。

年配の金日成が描かれた、今の人がよく知っているバージョンは人気ですでに売り切れていました。

お土産購入後、Q&Aセッションに参加。実際の脱北者の方が登壇し、その方がどういうルートで脱北したのかといった自己紹介がなされ、

その後司会の方の進行で、手を挙げた参加者がマイクで質問(英語のみ)をし、それに対し司会の方の通訳で脱北者の方が回答していくという流れでした。

セッション中の撮影は禁止でした。以下はセッション終わりの様子です。

セッション後は展望台からDMZの景色を眺めることもできました。

 

シビリアンコントロールを越えてDMZへ

10時10分にバスが出発し、いよいよDMZへ。シビリアンコントロールライン手前で軍人さんがバスに乗り込みパスポートチェックが行われます。

軍人さんの撮影も禁止です。

DMZに入ってまず訪れたのはパジュのドーラ展望台。

北側の景色を望むことができ、2階のカフェではコーヒーを飲みながら北朝鮮側を眺めることもできました。

展望台・カフェともに撮影は禁止されていますが、正直なところスマホをいじるふりをしてこっそり撮っている人も見かけました。

おそらく見つかったとしても怒られて消すように言われる程度で済むのだとは思いますが、禁止されていることはやめておくことをおすすめします。

 

第3トンネル

12時ごろに到着したのは第3トンネルです。

DMZの文字の写真スポットや、「分断の終わり、統一の始まり」と書かれた建物もありました。

ここはセキュリティが特に厳しく、カバン・帽子・スマホなどをすべてロッカーに預け、手ぶらで空港にあるようなセキュリティゲートを通過し、ヘルメットを着用してから入場します。

このトンネルは北朝鮮がかつて南への侵攻用に掘ったとされ、韓国軍が発見して今は観光地化されているそうです。

ちなみにこうした侵攻用トンネルはこれまでに複数発見されているらしく、第3トンネルはその中の一つにあたります。

トンネルの中は天井が低く、中腰で歩かないと頭をぶつけてしまいます。

自分も「ヘルメットをかぶっていなければ頭が血だらけになっていたな」というくらい何度も頭をぶつけました。

トンネルの中を歩いていると、脱北者(韓国側から歩いているので、脱南者?)の気分をほんの少しだけ味わえた気がしました。

ちなみに、7月でも坑内は思ったより冷えると聞いていたので、ウルトラライトダウンを持参しました。

実際、入った直後はダウンでちょうどいいくらい寒かったのですが、歩くと汗をかくので薄手のフリース程度でも十分だったと思います。

行き帰りには急な坂があり、特に帰り道の上り坂はなかなかの運動量になります。

 

休憩所でのお買い物

12時50分にバスが出発し、次の休憩所へ。

ここでは北朝鮮の記念切手を購入し、売店ではライスワイン(マッコリ)の試飲もさせてもらいました。

それ以前の各スポットにもお土産屋はありますが、このスポットが一番ゆっくり買い物ができる印象でした。

DMZ産のお米が売られているなど、ちょっと変わった品揃えも面白いポイントです。

 

カマクサン吊り橋

13時25分、最後のスポットであるカマクサン吊り橋へ。

10分ほどの軽いハイキングで山を登り、橋にたどり着きます。

本格的な登山に比べれば大したことはありませんが、普段あまり歩き慣れていない方には多少きついかもしれません。

橋は写真映えするスポットなので、ガイドさんや周りの参加者にお願いして写真を撮ってもらうのがおすすめです。

橋を往復したあとは下山し、バスへ戻ります。

 

帰路〜解散

14時45分にバスが出発し、帰路につきます。

道中、ガイドさんが笛で「アリラン」を演奏してくれるサプライズがありました。

南北問わず朝鮮半島の人であれば誰もが知っているという曲だそうです。

16時ごろに市庁前に到着し解散となりました。

朝が早いツアーなので、疲れていればそのままホテルで休むのもよいですし、体力が残っていれば明洞周辺を観光するのもよいと思います。

 

英語に自信がなくても楽しめた

僕たちの英語力は、最低限のチェックインや注文ができる程度で、正直なところガイドさんの説明も半分ほどしか聞き取れませんでした。

それでもツアー自体はほぼ問題なく楽しめました。英語での説明は基本的に聞くだけなので、完璧に理解できなくても雰囲気をつかめる程度のリスニング力があれば十分だと感じます。

ちなみにツアー中、ガイドさんが以前撮影したという展望台からの北朝鮮側の景色をエアドロップで送ってくれました。

第3トンネルはもちろん、ドーラ展望台など北朝鮮の景色が肉眼で見える場所は基本的に撮影禁止だったので、こうした写真を見せてもらえたのはとても貴重な経験でした。

 

DMZツアーとは?基本情報

DMZ(非武装地帯)とは、1953年に結ばれた朝鮮戦争休戦協定にもとづき設けられた、軍事境界線(MDL)を挟んで南北それぞれ2キロ、合計4キロ幅の緩衝地帯です。

朝鮮戦争は1950年に始まり、アメリカを中心とする国連軍と、ソ連・中国の支援を受けた北朝鮮軍との間で3年にわたり戦われました。

休戦協定は結ばれたものの終戦には至っておらず、南北は法律上今も戦争状態が続いています。

MDLは南北を隔てる実際の分断ラインで、2019年には板門店の共同警備区域(JSA)内でアメリカと北朝鮮の首脳が対面したことでも話題になりました。

ただし板門店エリアは、今回紹介しているDMZツアーの見学範囲には含まれないことが多いので、混同しないよう注意が必要です。

 

DMZツアーの行き方・申し込み方法

個人での参加は基本的にできない

DMZは軍事管理区域のため、個人で自由に立ち入ることはできません。

参加するには、認可を受けたツアー会社が催行するツアーへの申し込みが必須です。

 

予約方法

現地窓口での申し込みも可能ですが、日本語で内容を確認しながら予約できるオンライン予約サイトを使うのが手軽でおすすめです。

代表的な予約サイトは以下の通りです。

予約サイト 特徴
ゲットユアガイド(GetYourGuide) オプションの種類が豊富で口コミ件数も多い。キャンセルポリシーも柔軟
Klook(クルック) アジア発の旅行アクティビティサイト。DMZツアーの取り扱いも多い
KKday 台湾発の旅行アクティビティサイト。現地発着ツアーに強い

同じツアーでもサイトによって料金やオプション内容が異なる場合があるので、いくつか見比べてから予約するのがおすすめです。

 

出発エリア

出発エリアはプランによって異なりますが、明洞・弘大(ホンデ)・市庁周辺から出発するツアーが一般的です。

高額のホテル送迎付きプライベートツアーであれば、宿泊先まで迎えに来てもらうことも可能です。

 

DMZツアーの種類・どれがいいか比較

オプション比較表

オプション名(例) 出発エリア 所要時間(目安) 主な内容(例)
DMZのみ+脱北者との対話 明洞/弘大/市庁 7:30〜14:00頃 臨津閣→脱北者との対話→第3トンネル→ドーラ展望台→統一村(車窓)
DMZ+カマクサン吊り橋+脱北者 明洞/弘大/市庁 7:30〜16:30頃 カマクサン吊り橋→臨津閣→第3トンネル→ドーラ展望台→統一村(車窓)※筆者が参加したのはこのタイプ
DMZ+マジャン湖吊り橋+脱北者 明洞/弘大/市庁 7:30〜16:30頃 マジャン湖吊り橋→臨津閣→第3トンネル→ドーラ展望台→統一村(車窓)
プライベートDMZツアー+脱北者 ホテル送迎 変動 ホテル→臨津閣→脱北者との対話→第3トンネル→ドーラ展望台→ホテル
【月曜限定】スタバDMZツアー 明洞駅9番出口 7:30〜13:00頃 エギボン平和公園→エギボン吊り橋→朝江展望台→市庁

*当日のガイドの判断で行き先や順番などアレンジされることがあります。

 

種類の違い・どれがいいか

吊り橋まで見たい方は、カマクサン吊り橋またはマジャン湖吊り橋付きのプランがおすすめです。

所要時間は長くなりますが、その分景色を楽しめるスポットが増えます。

短時間でDMZの主要スポットだけ効率よく回りたい方は、吊り橋なしのDMZのみプランが向いています。

プライベートツアーはホテル送迎付きで自由度が高い分、料金は高めです。

 

月曜日は要注意

通常のDMZツアーは月曜定休のため、月曜日に参加したい場合は代替ツアーに振り替えられます。

明洞駅9番出口発で、エギボン平和公園やエギボン吊り橋、通称「スタバ展望台」として知られる朝江展望台などを巡るコースです。

カフェのように気軽に立ち寄れる展望台も含まれているので、月曜参加になった場合でも十分DMZの空気を感じられます。

 

DMZツアーの料金・言語の違いについて

料金の違い

料金はオプションによって差があり、最も安いプランで1名8,000円前後から、脱北者との対話やカマクサン吊り橋・マジャン湖吊り橋を含むプランは1万円台後半〜、ホテル送迎付きのプライベートツアーは数万円ほどになります。

為替レートによっても金額が変わるため、予約時に最新の料金を確認しておきましょう。

 

言語の違い

ガイド言語は日本語・中国語・英語から選べますが、日本語・中国語ガイドは同じ言語を希望する参加者が3名以上いる場合のみ手配されるのが一般的です。

3名に満たない場合は英語ガイドでの案内になるため、日本語ガイドを希望する場合でも、当日の申込状況によっては変更になる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

 

DMZツアーの持ち物・服装

持ち物

必須の持ち物はパスポートです。

身分証明書の提示が求められる場面が複数回あるため、忘れずに携帯しましょう。

 

服装・靴

動きやすい服装と靴(できればスニーカー)が必須です。

第3トンネルでは中腰で歩く必要があり、坂道の上り下りもあるため、おしゃれよりも動きやすさを優先することをおすすめします。

 

気温対策

夏場でも第3トンネルの内部はひんやりしています。

ただし歩くと汗ばむほど体温も上がるため、厚手のコートよりも薄手のダウンやフリースなど、着脱しやすい羽織りものが便利です。

 

DMZツアーに関するよくある質問

DMZツアーの危険性は?

DMZは軍事管理区域ですが、認可されたツアーとして日常的に多くの観光客を受け入れており、ガイドの指示に従って行動する限り危険性は低いといえます。

ただし写真撮影が禁止されているエリアも多いため、ルールを守ることが重要です。

 

1人参加でも大丈夫?

1人での参加でも問題ありません。

ツアーには1人参加者も多く見られ、浮いてしまう心配は不要です。

 

写真撮影はどこまでOK?

第3トンネル内は常に撮影禁止です。

ドーラ展望台やシビリアンコントロールライン付近など、北朝鮮の景色が肉眼で見えるエリアの多くも撮影禁止となっています。

ガイドさんの案内に従い、撮影可能なタイミングを確認しましょう。

 

遅刻したらどうなる?

集合時間に遅れると、最悪の場合は置いていかれる可能性があります。

集合時間の20分前を目安に、余裕を持って行動することをおすすめします。

 

英語に自信がなくても参加できる?

英語ガイドのツアーになった場合でも、説明を聞くのがメインなので、雰囲気をつかめる程度のリスニング力があれば十分楽しめます。

 

DMZツアーについてまとめ

DMZツアーは、朝鮮半島の分断の歴史を肌で感じられる、ソウル旅行でも屈指の特別な体験です。

オプションによって内容や料金が異なるため、吊り橋を見たいかどうか、日本語ガイドにこだわるかどうかで選ぶプランを決めるとよいでしょう。

予約はゲットユアガイドなら日本語で完結でき、口コミも豊富なので安心です。

ぜひ次のソウル旅行の予定に組み込んでみてください。